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ハッサムについて

どうも水素です。記事のネタが思い付かないので某フォロワーさんがやってらっしゃる「ポケモン単体考察」を真似してみようと思います。

今回考察するのはハッサムとか言う赤い奴。一応、あんまりポケモン分からない!って人にも分かりやすいように書いてみようと思います。そんな人が僕のブログ見るのか知りませんけどね。そもそもポケ廃でも見てないと思うし

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赤いですねぇ。

赤いけど三倍の速さで動いたりしない。色違いは何と金色ですが別に強さは変わらない。

寧ろ鈍足です。

さて、このポケモンなんですが、まず一つ目の特徴は物理面の能力値に厚いこと。ポケ廃諸兄であればとっくの昔に御存知だとは思いますが、このゲームには能力のパラメータが六つ存在しています。HP、攻撃、防御、特攻、特防、素早さ。ハッサムの場合そのパラメータはこの順に70/130/100/55/80/65となっております。

HP70は然程高い値とは言えませんが、攻撃130、及び防御100と言う値は十分高い値と言って良いと思います。特防は中、ぐらいでしょうか。高い!と自信持って言えるほどではないですね。そして素早さは先程も言ったように65,低い。まあ彼を活かす上で素早さと言うステータスは余り必要がないので、これはどうでも良いです。

さてさて、攻撃が高いと言うことは相手に与えるダメージが大きくなると言うことですね。そして防御が高いと言うことは相手から与えられるダメージが低くなると言うことです。この事からハッサムは、言わば重戦車的な調整をされることが多いです。MSと言うよりはMA。相手の攻撃を耐え、高い火力で相手を倒すって感じです。

「しかしちょっと待てよ、アンタも言ってるように特防はあんまり高くないし、肝心のHPも低いじゃないか。こんなんで重戦車とか笑わせるわwwwwww」って思われるかも知れません。

しかし考えてみて下さい。重戦車だって中に居る人間はクッソ脆いです。人間同士の殴り合いだけで死んでしまうことだってあります。でも重戦車はクッソ堅いですよね。それと同じです。ハッサムは確かにステータスだけを見れば重戦車になんかなれるはずがない。しかし奴には無茶苦茶強い外壁が張り付いてるんですよ。

それがタイプ。ハッサムの特徴その二はタイプにあります。虫・鋼。

・・・皆さんの仰ることは至極真っ当なんです。アイツは本来であれば只の虫。上から押されるだけで潰れてしまう。しかし何が起こったか、サイボーグ忍者並みの改造を受け奴は鋼の外骨格を手に入れた。この虫・鋼と言うタイプはひっじょ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~に優秀で、どれくらい優秀かと言うとギリシャ神話のアキレウス並み。ヤバイです。ポケモンに存在するタイプは全部で18種類ですが、その内7つのタイプ(ノーマル・こおり・エスパー・ドラゴン・フェアリー・むし・はがね)の攻撃を50%カット、1つのタイプの攻撃を75%カット(くさ)、1つのタイプの攻撃を無効化(どく)します。つまり総数の内半分の攻撃の被ダメージをカット出来るんです。

「えー、その分弱点も多いんじゃないの?」って思いますか?いえいえ、きちんと見て下さい。僕はアキレウス並み」と言ったんです。そりゃ弱点は1つしかないです。つまり残る9つの内8つの攻撃も等倍(タイプ補正のないダメージ)で受けることが出来ます。

ちょっと整理しますか。

ハッサムは物理面のステータスが結構優れている。

ハッサムはタイプが非常に優秀。

・以上の二点から、ハッサムは相手の攻撃を受け、なおかつ反撃仕返して倒すような調整が合っている。

ってのがここまでで言いたいコトです。

さて、それでは考察を続けましょう。

先程僕はハッサムアキレウスに喩えました。それは彼のタイプが優秀であり、本当に弱点の少ないポケモンだからです。しかしあのアキレウスにも1つだけ弱点がありました。アキレス腱ですね。アキレウスは幼い頃、親に不死身の泉へ投げ込まれました。しかしその時、不幸にも足首の裏側に木の葉が張り付いていた。その為そこだけ不死の恩恵を受けられなかったんですね。要するにそこだけ「フツーの人間」な訳です。最終的に彼はそこを攻撃されてあっけなく死にました。ハッサムも同じでアキレス腱が存在します。改造中にミスがあったのか?

それは「ほのおタイプ」です。考えてみれば当然ですよね、虫も鋼も火で溶けます。幾ら虫に鉄の外骨格被せた所で防げる訳がない。しかもタチの悪いことに、鋼を纏ったせいで一層ほのおタイプの攻撃を受けた時の被害が増えてるんです。例えば虫の肉体1つであれば火が付いたとしても身体を振れば消せるかも知れないし、水に飛び込めば助かるかも知れませんよね?でも、鋼を纏ったアイツはもうそういうことが出来ません。身体を振ろうにも、溶けた鋼が肉体に降りかかって死にます。水に飛び込んだら重すぎて死にます。

そんな訳で、ハッサムにとってほのおタイプの攻撃はまさしくアキレス腱な訳です。食らったら

_人人人人人人_
> 突然の死 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y ̄

ってなります。

また、彼の使える攻撃技は無論タイプを大きく外れては居ないので、ほのおタイプに対して致命傷を与えられることは基本的にありません。

なのでほのおタイプが出てきたら素直に

「戦いの基本は回避だ(震え声)」って言って引かせましょう。何処ぞの白い悪魔みたく大気圏突入に耐えられる外装は流石に持ち合わせて居ません。あの名前も忘れた一兵士はアムロを重力下に引きずり込む為尊い犠牲になりましたが、ハッサムは大概歯牙にも掛けられず消し炭になります。

纏めます。

・ほのおタイプ見たら全力で逃げろ

 

さて、次に書かなければならないのはハッサムの「攻撃面」の特徴です。今までは防御面の特徴でした。このままだと「そら耐久性は高いのかも知れんけど、相手を息切れさせるほどじゃないでしょ。こっちも殴らないと勝てないよ」って思われちゃうのでね。

 

ハッサムの攻撃のパラメータは先程書いたように130。これは高いです。ホントに高い。これを超えると最早「高すぎる」と言う値になるし、そこに到達するには大体メガシンカしなくちゃだったり、禁止伝説くらいにならないと素で保持してる輩は居ないです。なので実質トップクラスと思って良いです。

只、攻撃130なら他にも結構居ます。攻撃のステータスだけで言えばハッサムより強い奴は一杯居ます。耐久もそこそこあって早くて火力があって殴ると逆に痛い鮫とか。何なんだアイツは。パーティに入れます。

しかしそれでもハッサムが一定数使われているのは、先程挙げた耐久面の特徴もそうですが、それに加え、二点の理由があります。

・特性「テクニシャン」の存在

・特性「テクニシャン」が適用されるタイプ一致の先制技の存在

まず特性「テクニシャン」。これは「威力60以下の攻撃技の威力を1.5倍にする」と言う物。つまり威力40であれば60に、威力60であれば威力90になるってことです。1.5倍ってのはつまり、所謂「拘り系アイテム」を持ってるのと同じだけの補正が技にかかるってことなので、そらぁ強いです。

「けどさ、元々の威力が低かったら意味なくね?基礎威力が120とかだから拘り系は強いのであって、クソ雑魚ナメクジに乗算しても雑魚ナメクジになるだけだろ」

仰る通りです。40→60と120→180を同じ効果だと言うのは流石に暴論が過ぎますよね。三倍の差があるんですし。

只此処で2つの理由です。特性「テクニシャン」が適用されるタイプ一致の先制技がある、と言うことですが、ハッサムには「バレットパンチ」と言う攻撃技があります。これは威力40の鋼技で、追加効果として「相手の素早さに関わらず先制して使用できる」と言うものがあります。

特筆すべきは「鋼技」だと言うことと、「先制技」だと言うこと。鋼技なのでハッサムバレットパンチを1.5倍(俗に言うタイプ一致補正)で放つことが出来ます。そして、特性「テクニシャン」。威力40を1.5倍したら威力60ですよね。ここにテクニシャン補正が乗ります。60を1.5倍で威力90。

・・・タイプ一致まで使って威力90じゃねえ・・・とか思ってませんか?これ、先制技ですよ。幾ら相手が早かろうがこっちが先に撃てる。それはつまり、「ハッサムが文字通り虫の息でも、引くことが出来ない状態でも相手に一矢報いることが出来る」ってことです。つまり「腐ることの少ない駒」。無茶苦茶強いけど欠点も多い兵士よりは、どんな状況下でも一定の成果を上げる奴の方が優秀と言えますよね。そういうことです。

加えて、別に先制技しかない訳じゃありません。高火力低リスクの格闘技「ばかぢから」や、一貫性が高くリターンを得やすい悪技の「はたきおとす」、高火力でタイプ一致技の虫技「とんぼがえり」に「むしくい」など、耐久力のあるポケモン相手にも善戦出来る技が揃ってます。

また、タイプ一致まで使って威力90じゃな~って書きましたが、これは火力補正するアイテムの計算をしてませんよね。ここに拘り鉢巻き持つと威力は135まで上がります。ヤバイです。

只、タイプ的に辛い奴は勿論のこと、ハッサムより早く、それで居て先制技を持っている奴相手は辛いです。例えばファイアロー。アイツはタイプ的にも辛いし、厳しいです。六世代に入ってハッサムの絶対数が減ったのは間違いなくあの害鳥のせいでしょう。カラスを忌避する前にあの焼き鳥をマジに焼き鳥にして食らい尽くす方が先だと僕は思いますね。ドンカラスとかまっっっっったく見ないし

纏めます。

・威力90の先制技を打てる。

・火力が高い技も持っている。

ハッサムより素早い先制技持ちは辛い。

 

さて、ここまでがハッサムと言うポケモンの特徴についてです。(此処まででほぼ4000字だけどこの部分需要あるんかな)こっからはハッサムの実際の運用法とか、型について書きます。面倒な説明とか省きます。

 

・パーティに於けるハッサムの役割

ドラゴン、フェアリー受け、物理受け。所謂「鋼枠」ですね。ナットレイとの差別化は先制技、火力ってとこで出来ると思います。何より格闘タイプにもある程度の耐性があるのは褒めたいところ。一方マリルリはゴリ押しで殺される可能性があるのでナットレイのが・・・って言おうと思ったけど馬鹿力で致命傷を受けるんですよね~。あのゴリラホントクソ

ドラゴン、フェアリー受けって書きましたけど前述の通り耐久はホントに優秀なので対面構築とかサイクル構築とかに組み込まれて、「有利な相手に繰り出して行き、交換際に負担をかけ、終盤はHPが減っているからバレパンで押していく」って運用が最も為されてるんではないでしょうか。少なくとも僕はそうしてます。

後は物理に振ってゴツメを持たせるハッサムとか。バレパンがあるので削った後にバレパンで処理とかも出来ちゃいます。

もしくは「メガ枠」としての起用ですかね。メガシンカすることでハッサムは70/150/140/65/100/75とか言うステータスを獲得します。攻撃のステータスに目が行っちゃいますが大抵のハッサムは火力を上げるアイテムを積んでいる為、素の攻撃力ではむしろメガしない方が高いです。しかし耐久力が跳ね上がっており、出鱈目な粘り強さを見せるため、メガハッサムは火力よりも耐久を重視した調整になっていることが多いです。優秀な回復ソースである「はねやすめ」を覚えるため、「つるぎのまい」と「はねやすめ」を両立し、

† †(d´◔‿ゝ◔‘)b† † つるぎのまいWWWWWWWWWWチュインチュインWWWWWWWWWWWW

 

の後にバレパンなりはたき落とすなりとんぼ返りなりを入れて、体力が減ったら羽休めで粘る型や、どくどく羽休めで相手をなぶり殺す型とかがあります。利点は「どくどく」を食らわないところ。PPさえあれば耐久同士の勝負は有利です。眠ると一撃必殺とポイヒは知らん。まぁ有名ですしググったら努力値配分とか出てくるので詳細はググって下さい。僕は調整とか考えるのど下手なんで人のを参考にすることが多いです。

後はテクニシャンめざ炎でミラー絶対勝つ特殊ハッサムとか居ます居ません。

どちらにせよ相手の攻撃を受ける役として起用されることが多いですね。只のサンドバッグではなくきっちり殴り返してくるサンドバッグなところがハッサムの憎いところ。相手によっちゃサンドバッグされるどころか相手をサンドバッグにして殴り殺すこともありますし。テクニタイプ一致バレパン強すぎワロタ。

・最近の環境においてのハッサム

受けポケとしては未だに優秀だと思います。フェアリーとか言う妖精の癖にクッソ火力出してくる鬼畜共のお陰で相対的に性能は強化されてます。(めざ炎が~って言うのであればめざ炎で技スペ1つ使わせてんだからそこを活かす構築を作れ)加えてはたきおとすのスーパー修正によって交換際に持ち物のアドをぶっ壊すor蜻蛉でサイクル回すの二択を選べるため、有利な相手に出して負担をかけていくサイクル構築や対面構築では活躍出来ると思う。

一方、抜きエースとしては多分もう無理。頭可笑しい耐久してる癖に頭可笑しい火力出してくるメガシンカ勢や、件の先制ブレバマンファイアローなどの台頭はどれもハッサムには逆風です。どれだけお膳立てしても大体出てくる奴一撃で飛ばすなんて夢のまた夢になりつつあるので止めときましょう。珠持っても自傷ダメのディスアドのがデカイ。持ち物はゴツメ、鉢巻き、メガ石くらいかなぁ。まぁ珠も一定数居るのかもしれんけど。そこら辺はPGSのアレ見て下さい。僕はめんどくさいので見ません。僕はエース運用は厳しいと思ってるから使わないだけなので。

ハッサムの実際の耐久

半減以下であれば基本受かる。(妖精スキンボイスはヤバイ)等倍は相手にもよるが物理であれば二発耐えたりもする。定数とか込むと厳しい。火力高い奴は確定二発取られる。

特殊方面は柔そうに見えるが結構受かる。火力補正かかってないめざ炎であれば耐えたりする。(そんな奴殆ど居ないから即死する)

って感じ。個人的な感想だから当てにしない方が良いカモだけどね。水タイプは基本苦手だから止めておきましょう。今居る水タイプなんて後出ししたら火傷食らうか氷付けになって死ぬかゴリ押しされて死ぬかの三択。どうしようもない時以外は避けるべき。鋼技も通らないしね。

地面タイプは結構相性が良いから殴り合えたりする。耐久振ったガブはしんどい。鮫肌が痛い。

相変わらずドラゴンとのシナジーがある(妖精のおかげで一層)からラティハッサムとかカイリューハッサムの並びは依然として強い。ただコイツガルドに強くない(弱いとは言ってません噛み付かないで。)からそこんとこ注意。

 

・最後に

色々書きましたけどハッサム強いです。未だに結構居ます。僕は五世代では良く使ってて身内の人には「ハッサム大好きマン」として周知されてましたが浪人してXY全く触れずに受験終わってORASから復帰したら何かめっちゃ珠ッサム動きづらくて「何じゃこりゃ・・・」ってなって代わりに大繁殖したkskバシャを使って俺TUEEEEEEしてましたハッサム厳しいのかなぁ」って思いましたけど、やっぱり強いです。

だから使わないで下さい。皆さんが使うとKP上がってアローとマンダがのさばってハッサムが死にます。僕のためにハッサムを使うのは控えて下さい。

 

ここまで書いてハッサム増えようが増えまいがアローとマンダはのさばり続けることに気付いて死んだ。

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> 突然の死 <
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